お気に入りの食堂

先日、息子と久しぶりに二人が気に入っている食堂に行って、牡蠣を食べてきた。緩めとはいえ一応ベジタリアンである私にとって、牡蠣は一年ぶりだ。一年に一度の楽しみ。

牡蠣はスチームと焼きが選べるので、頼んだ量の少しをスチームにすると、それを食べている間に七輪の用意がされ、後は生を自分で焼きながら食べる。熱々の殻をパカッと開けた瞬間、うわー!と声が出てしまう。それくらい大きく丸々とした立派なやつなのだ。つやつやだし。もちろん、味も素晴らしい!ライブな楽しみはないが、元は同じなのでスチームされたのもおいしい。

 

そのお店は、なんでもおいしい。和風洋風アジア風とメニューもたくさんあるし、ちょっと居酒屋風濃い味かと思うと、ヘルシーなご飯ものもあって、ヴィーガンの人もOKだし、頼めばアレンジ等もできる範囲で快くしてもらえたりする。食べ物と同じくらいお店のご夫婦?が良い感じだ。気さくで自由で臨機応変で、できるだけ体にいい素材で美味しいものを作ろうという情熱と生来の気の良さみたいなのを感じて、くつろげる。

 

その感じは、お店自体にも表れている。古い日本家屋をお店に改装してあるのだが、今流行りの小洒落たやつではなくて、奥半分が元のままっぽい畳の和室で、入口と前半分はアジアの田舎?風。無国籍風といった方がいいかもしれない。私は、初めてお店を訪ねた時に一目で気に入って、ここは絶対おいしい!というか自分好みに違いない!という確信を持った。店構えにはそこの人の好みとかセンスとかが出てるので、食べる前から料理の感じがなんとなくわかるし、予想を外すことはあまりない。(たまにはある)

 

なんとお二人は、かつて維新派の屋台村に屋台を出されていたとかで、一度だけだけど観に行ったことのある我々(息子は子供だったけど)にとっては、最初それも嬉しかったりしたのだ。どうりでおいしいはず、自由度高いはず。みたいな。

 

去年はコロナ禍でいろいろ大変だったと思われるが、今年も素晴らしい牡蠣をいただき、自家製アンチョビのパスタを食べ、自家製サングリアを飲み、楽しい時間を過ごさせてもらった。これから更にいろんなことが変化するとしても(きっとするだろう)、願わくはまた来年同じように時を過ごしたい。この時期に、あのお店で。

時々ヴィーガンメニューなど食べに行かねば。